過去の予防接種における注射器の使いまわしにより、B型肝炎ウイルスに感染したり、または、そうして感染した母親から2次感染した人は全国で40万人以上と推計されています。母子感染とならんで、わが国におけるB型肝炎ウイルスの最大の感染経路の1つとなってきました。その被害救済を求めたのがB型肝炎訴訟です。
被害者の方々と弁護団の20年以上のたたかいがあり、2011(平成23)年6月28日、私たち原告団・弁護団は国と「基本合意」をむすびました。そして、与野党をこえた超党派の国会議員と協力して、賠償金として「給付金」を支給するための特別措置法も成立させました。
私たちは、被害者のすみやかな個別救済(給付金の支給)と、すべてのウイルス性肝炎患者が安心して医療を受けられる体制の整備のため活動しています。病気の進行、日常生活の不安や偏見… B型肝炎ウイルスに感染した人は大変な苦労とつらい思いをされています。自分が対象になるのかわからない方も、一人で悩まずにご相談ください。